認知症と糖尿病

 

認知症と糖尿病

認知症と糖尿病について最近の知見を内科学会雑誌の特集から要約してみました。
物忘れ外来を実施している私にはとても興味深く、要約し紹介します。 

認知症と糖尿病

●「糖尿病強く疑われる人」に「糖尿病の可能性を否定できない人」を加えると、2210万人に達する。

65歳以上の高齢者における認知症の有病率は約14%。

●アルツハイマー型認知症も糖尿病に伴って増加する。

60歳以上を対象にした久山町研究:OGTTで耐糖能の正常群より糖尿病群で認知症発症率が高く、アルツハイマー型認知症は2.05倍、血管性認知症では1.82倍と優位に増加を

示した。

HOMA-R指数の高いことが老人斑の量が増加する有意な危険因子であることが報告され、インスリン抵抗性・高インスリン血症がアルツハイマー型認知症の発症・進展に密接に関係すると考えられた。

Steenらは、神経細胞におけるインスリン作用の低下がアルツハイマー型認知症の発症の

成因と捉え、”type 3 diabetes”という言葉を提唱している。

●空腹時血糖値140mg/dlHbA1c(NGSP)7.4%を治療目標とすべき。

HbA1c6.0%未満を目指したACCORD研究において、このような強化療法が生命予後に良好な結果をもたらさないことが示され、英国の後向きコホート研究では、最も死亡率の低いHbA1c値は約7.4%であり、これより高くしても低くしても死亡のリスクが増加することを報告している。

●糖尿病患者では血糖値の変動も大きく、このような状況で血糖値を全体に低下させると食事の前や夜間などに低血糖が出現する。とくに高齢者においては冷汗などの低血糖に伴う症状を自覚しにくく、交感神経系の活性化や凝固能の亢進などによって心血管イベントの発症を惹起する可能性もあるだけではなく、認知機能の低下の危険因子でもある。

Whitmerらによると、重篤な低血糖発作の既往が認知機能低下と相関し、逆に認知機能が低下すると低血糖のリスクが増大することを報告している。

●認知症を考えた糖尿病の治療とは、低血糖をおこさないことをより意識した治療法の選択である。

●炭水化物は指示エネルギー量の5060%、タンパク質は標準体重1圓△燭1.01.2g、脂質は指示エネルギー量の25%以内とするのは、高齢者も若・壮年者も同様である。

●アルツハイマー型認知症のモデル動物を用いて、チアゾリジン(アクトス)系薬がアミロイドβのクリアランスを改善する可能性が示されている。

●インスリン治療されている症例でうつの発症がより高かったことから、糖尿病あるいは糖尿病合併症を罹患しながら生活することのストレスなどが関与する可能性を示唆している。

(日本内科学会雑誌:April 10,2013

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