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嚥下障害のアセスメントと口腔ケアーPEGが中止できた事例ー

嚥下障害のアセスメントと口腔ケア

要介護者の意識実態調査分析によりますと、療養生活において一番の楽しみは食事であるとされていますが、原疾患・廃用・認知・口腔の影響を受け、療養生活のQOLと栄養は介護度とともに低下します。

現在、当クリニックが定期的に訪問診療している方で、今回PEG(胃ろうカテーテル)を中止・抜去することになった事例を紹介します。

66歳男性。2年前脳梗塞を発症。その後、誤嚥性肺炎を2回繰り返したため、病院リハビリ終了時、胃ろう造設され退院されました。在宅療養では、奥さんが献身的に口からの食事摂取を訓練、ついにほぼ普通食に近い食事がとれるまでになり、1年近くPEGからの栄養補給は行っていませんでした。経口摂取ができているにも関わらず、またPEGカテを使用していないにも関わらずカテーテル交換を5か月に1回行うということに奥さんが抵抗感を持っておられたため、次回交換時が来たらPEGカテを抜去してもらいましょうとお勧めしました。PEG造設医に紹介状を書きついにPEGを止める日が近づいています。

Barer (Barer DH .The natural history and functional consequences after hemispheric stroke .J Neurol Neurosurg Psychatry 1989 : 52(2) : 236-241) によると一側性脳血管障害 (片麻痺)の嚥下障害の経過は、48時間で29%、1週間で16%、1か月で2%となり6か月では0.2%となると報告しています。

つまり片麻痺の方では、よほどのダメージがない限りは6か月後には嚥下機能が回復していることが多いことを示唆しています。

しかしながら、嚥下評価が行われないため、ある程度の摂食が可能にもかかわらずPEGカテーテルが放置され、経口摂取禁忌のケースがたくさん存在します。

摂食嚥下障害が疾患型か、加齢・廃用型か、認知型かで嚥下について評価することが重要です。そのためには、病態からの口腔ケアチェックを歯科医師との連携で実施することが重要でしょう。

また医療・介護関連肺炎(NHCAP:nursing and health care-associated pneumonia)の予防には口腔ケアの継続が必要でしょう。




 

 
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